第1号 6本調子
第2号 5本調子
第3号 8本調子
第4号 7本調子
に続いて、昨日作成の第5号 6本調子にてようやく調律の感覚がつかめてきました。
でも、内径塗りをしていない段階で、+-5セント。
内径塗りをするとおそらくもっと上がってしまうと思われるので、調律についてはもう一歩といった所ですね。
ようやく「音が出るようになった」「調律が合うようになった」として、笛作りのスタートに立ったという感じです。
昨日は初めての藤巻きをしてみました
買ったのはmaruemu #175 籐材 1.2mm*8m。
折れるので水にぬらしてから巻くように、と注意書きがあったので、1時間ほど浸してから作業をしたのですが、すぐに乾いてポキリ。
たぶん水に濡らしっぱなしで作業しないとだめなんでしょうね。
また、この商品だからなのかもしれませんが、バリというかひょろひょろしたものがよく出ているので、たぶん先に紙やすりとかかけておく必要がある気がします。
あと、調べていると茶染めってのもあったので、そういう処理をしておくとさらに見た目もよく、強度も増すのかな、なんて思ったりもします。
買った8mだと天地巻きで2本しか巻けないので、次は大容量のこれを買ってみようかなと思っています。
籐手芸用 籐丸芯 1.5mm 500g
また、ひとつ学びました。
ここにきて篠笛が高くなる理由が分かってきた
藤巻にあたっての掘り込みも手間がかかりますね。
管頭の木栓作りも意外と面倒です。
篠笛作りというのは音が出るまでは意外と簡単ですが、そこからいかに見た目と耐久性、音質を高めていくかの作りこみに手間がかる感じだということも分かりました。
現在使っている蘭情総巻き拭き漆6本調子に比べるとその音質は運伝の差があります。
調律はあってるんですけどね。
響き具合、抜け具合が全く違います。
僕の作っている篠笛の内径はカシュー1回塗り程度なので、素竹に近い柔らかさだと思います。
ゆえに、この音質は、いわゆる「やわらかい音質」というのものなんだと思います。
対して蘭情はライブやコンサート、太鼓負けしないような大音量を出すために、内径を漆を使って固くしている気がします。
また、その漆もおそらく溜塗という技法で見えにくいですがかなりのこだわりよう。
さすがの蘭情です。
作ってみると分かることが多くあり、学びも多いです。
手間がかかるゆえに、値段も高くなるのですね。
やはりキモは内径処理ですね
次回は内径の固さを上げて、音の抜けがどう変化するかを試したいと思います。
当然、チューニングも上がってしまうと思うので、その変化を見越した作成を考える必要がありますね。