車いすパパつくねの「日々リハビリ」

北アルプス縦走登山 3日目

3日目(8月13日)

朝、4時起床。5:30行動開始。

晴天の朝
昨日から引き続き、晴天となりました。

間山(2585.2m)を越え、大きなガレ石を沢山、沢山乗り越え、北薬師岳(2900m)を越え、薬師岳(2926m)登頂。
雄大なカールを横目に、広い斜面を下り薬師山荘に到着。

薬師峠を越え、太郎平小屋に到着。

ここは、折立から来る人、黒部五郎岳に向かう人、雲ノ平に向かう人とが行きかう山の交差点のような小屋です。
ゆえに施設は充実。
広場も広く、軽食もおいしそうです。

そんな中、えらく元気なお兄ちゃんが「さぁー!行くぞ!」と声を上げているのが耳に入りました。
なんだか見たことのあるような人。。。

後で出会った、トレイルランナーと話をしていると、おそらくその方は「ヤマケン」こと山本健一さんのようです。
Facebookでもこの辺りを走っていたことが書かれていましたが、そのコースタイムを計算するとおよそ35時間。それを12:45で走ったとの事。さすが世界一厳しい100マイルレース、アンドラ・ウルトラトレイルで準優勝の実力。
しかし、累積標高5300mとは。。。

11時とお昼前だったのでカレーを掻き込み出発。


黒部五郎岳(2839.6m)を越え、黒部五郎小屋に向かう途中、足を引きずって歩いているお兄さんがいました。
この方、黒部五郎岳の登頂中に一旦、抜かしたはずなのですが、なぜだか僕より先にいます。
おそらく山頂まで行かずに先を進んだのでしょう。

声をかけると、膝が痛いとの事。
小屋までのコースタイムは1:40。
時刻は16:30を回っています。


そして、その足だと倍はかかりそうで、暗くなってしまうと、この辺りは道が分かりにくく危険です。

薬も持っていないようですので、ロキソニンをあげました(薬代と言って1000円くれましたのでありがたくビールをいただきました)。


そして僕も急いで歩き、黒部五郎小屋に到着。
テント受付をするときに思い出しました。

燃料残が3回の炊事分しかない。。。
できれば、軽食として提供されている親子丼を食べて燃料を節約したい。
受付のおじさんに交渉すると厨房が落ち着かないと分からないと言われました。時間の目安は18時。

テントを張り終えるとちょうどその頃です。
急いで受付をしてテントスペースを探します。

が、遅い時間だからか見つかりません。

かろうじて、大学生が置いていたザックをどけてもらい、作り出した場所でテントを設営することができました。

小屋の受付に戻って、再度交渉。
と、先にロキソニンを上げた方が到着していました。
どうやら、ロキソニンを飲んだ後20分くらいでおおかた痛みがなくなったそうです。
これがなかったら後1時間かかっていましたとのことで、何よりでした。

その後、親子丼の交渉もうまくいき、燃料節約&おいしい親子丼&薬代でビールをいただき、充実の1日を終えることができました。

1日目 黒部ダム
2日目 黒部ダム→スゴ乗越小屋キャンプ場
3日目 スゴ乗越小屋キャンプ場→黒部五郎キャンプ場
4日目 黒部五郎キャンプ場→わさび平キャンプ場
5日目 わさび平キャンプ場→小梨平キャンプ場
6日目 小梨平キャンプ場→帰宅

[sankakuten]
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