2日目(8月12日)
朝3時起床、5時行動開始。
空は雨が降りそうな曇り空。
ロッジくろよんの脇の登山道から山を登り始めます。
およそ2時間半後、東一ノ越に到着。コースタイム3時間50分なので65%のスピードです。
東一ノ越では強風と雨が降ってきたため、長袖シャツとカッパを着込みました。
その後、約1時間で一ノ越山荘に到着。
雨は激しさを増し、風も強くなっています。
そんな中、明らかに観光客と思われる軽装な人々が少なからずいる事に驚きます。
実は立山はバスでアクセスできる室堂からたったの1時間で2705mの一ノ越まで来ることができるのです。
ゆえに、2千メートルの山をなめてかかった観光客がたむろしている訳なのです。
どんな格好かというと、ジーンズに100円カッパ。
この2つだけで、雨風の吹き荒れる2千メートルの山に来るのはアウト。
そんなことを知らない親が子供を連れて、さらに上の雄山2991mを登ろうとしています。
この人たちは低体温症というのを知らんのでしょうか。
無知というものは怖いものです。
一ノ越山荘内はそんな寒さから逃れるべく人でごった返しています。
なんだか嫌なものを見てしまった。
雄山を登り、そそくさと本日の目的地、スゴ乗越を目指し、南下するとします。
鬼岳(2750m)、獅子岳(2741m)を越え、ザラ峠(2348m)を越えます。
このザラ峠、地図にはこう書いてあります。
「歴史とロマンの峠 立山カルデラ側に転落注意」
気になるのがこの「歴史とロマンの峠」。
今更ながら調べてみました所、戦国武将、佐々木成政が北アルプスを横断した道だという(http://www.goshikigahara.com/inisie.htm)。
その後、忍びの道として使われ、また、立山参りの裏道としてひそかに使われたとか。
いいねぇ。歴史ロマン。こういうのはなんだかうれしい。
歴史を知れば辿るルートも深みがでるのだと思います。
さらに、ヨワイ36にして知らなかった「立山カルデラ」についても調べてみます。
なんと、このサイトとても分かりやすい。
そしてこの画像
でみるとよく分かりますが、佐々木成政はこの、立山温泉跡を抜け、新湯を抜け、ザラ峠を抜けて立山を越えていったのですね。
うーん。ロマン。
この頃から雨はやみ、眺望もきくようになってきました。
そして、獅子岳からザラ峠を越え、急なガレガレ斜面を強烈に下り、そして登りかえして五色ヶ原に到着。
フラットな平原に心も落ち着きます。
この五色ヶ原山荘でお昼を食べたいなぁと思っていたのですが、軽食はなくカップラーメンのみ販売しておりました。
大方の人がここで泊るのですが、僕の行先はまだ先です。
カップラーメンとコーラを飲んでそそくさと、先を急ぎます。
鳶山(2616m)の頂上に出た所で3名のパーティーがいました。
「どこから来たの?」「黒部ダムから」「えぇー!速いね!」といった会話をしながらしばしの休息。元山岳部の方達だそうです。
僕と同じスゴ乗越小屋を目指しているようですが、時間的に厳しいのでビバークかなとおっしゃられていました。
僕は先を急ぎ、越中沢乗越(2356m)を越え、越中沢岳(2591.4m)に登ります。
そこから、ガツーンと急坂を下って登り返し、スゴのノ頭(2431m)。
また、ガツーンと急坂を下ってスゴ乗越から登り返し、スゴ乗越小屋にようやく到着、18:00。
5時スタートなので、13時間も行動しておりました。
急いでテントを張る場所を探すとないっ!ないっ!
かろうじて、雨が降ったら池みたいになるであろう場所が1張分空いていたのでキープして、受付してテントを張って、いそいそとご飯を作って一息。
19時には就寝。
しかしながら、カラダが痛くて、右に左に寝返りばかり。
長い1日でした。
1日目 黒部ダム
2日目 黒部ダム→スゴ乗越小屋キャンプ場
3日目 スゴ乗越小屋キャンプ場→黒部五郎キャンプ場
4日目 黒部五郎キャンプ場→わさび平キャンプ場
5日目 わさび平キャンプ場→小梨平キャンプ場
6日目 小梨平キャンプ場→帰宅
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