メダケー♪メダケー♪メダケー♪
ようやく見つけましたよ、女竹のある山。
篠笛の材料となる女竹。
竹ではなく笹の仲間だそうです。
篠笛材として必要なのが、太さ22mm程度で節の間が50cmくらいの3年以上もの。
これくらいになってくると、節から出ている葉っぱがいい感じに枯れてているそうな。
これがなかなか見つからない。。。
我が家はその昔、東急電鉄が山を切り開いて作った田園都市線の真っただ中にあるため、そこここに山があります。
篠笛を作ろうと思い、いざ女竹を目を皿のようにして探し回りましたが、見つからず。
「数年かけて探すしかないか」そんな覚悟で探していた矢先、ありました。
女竹のある山(場所はヒミツ)。
地権者の方に了承をいただき、今回で2回目の刈取りに参りました。
すぐに作れるようにと立ち枯れのものと、3年物を数十本Get。
奥のほうにもあるなぁ、と思ってずんずん山を分け入っておりますと、足元にチクリ。
「はて?」
蚊よりか強いものがズボンの上から刺した感じです。
「まぁ、いっか」
そんな気持ちでもうしばらく竹を物色。
「ちくり」
今度は右手親指の甲を刺されました。
「なんかいるんだな」
と、突然、頭を何かで刺された感触が!
それも1匹や2匹ではなく大量に何かが、頭の上を狙っている感じ!
「もしやハチ!?これはやばい!」
「ヤバイ!逃げろ!」
体を小さくして竹の間を縫うようにしながら、元来たルートめがけていちもくさんに駆け出します。
幸い、竹藪も混んでいません。体を低くすればスイスイ抜けられますが、蜘蛛の巣ががっちり張っているところもあり油断できません。
そんな背後には、頭の後ろには明らかに何かが追っかけてきている雰囲気があります。
踏み跡がみえてきました。
竹藪の出口が小さく、明るく光っているのが見えます。
早くあそこから抜け出したい。
光をめがけて、いちもくさんに藪を走ります。
抜けた!
しばらく走ってもまだ何匹かついてきます。
ちらりと見ると、「ハチではない」とわかりました
ならば、と軍手を付けた手で叩き落としました。
一息つくまもなく、髪の毛の中で何匹か動いているのが分かります。
ガサガサまさぐって掻き出すと、そこには先ほど叩き落としたものと同じものが数匹出てきました。
頭がチクチクして、重い感じがします。
とりあえず、追ってがないのを確かめてから乱れた呼吸を落ち着けます。
「落ち着け」「落ち着け」「落ち着け」「落ち着け」
叩き落としたやつを確認すると、
「ハエの小さいやつ」という感じでした。
グーグルで調べてみると、どうやらこいつ、「ブヨ」ってやつでした。
どうやら黒いものめがけて集団で襲ってくるらしい。
今日は帽子を忘れてきたから、髪の毛に向かって襲ってきたんだろうね。
そういや、女竹に浮かれて、蜂やアブ、ブヨの注意を怠っていたね。
そら、藪の中だもんね。
なんだって危険生物はいるよね。
スズメバチじゃなくってよかった。
心底思ったよ。
でも、こんな藪の中だとスズメバチの巣がある可能性も当然あるよね。
一人で作業するのはちょっと危険かも、って少しだけ思った。
登山している時にも思うけど、街慣れしてると怖いなぁと。。。
街には虫いないもんね。
山に入るときには細心の注意で臨みましょう。