篠笛作りの材料は、笹科の女竹(篠竹)を使用します。
ようやく分かってきたのですが、きれいな笛を作るにはまずはその素材仕込が重要なのですね。
篠笛の材料である女竹には竹と同じく油分が含まれています。
また、繊維内に虫やゴミ、糖分なども含まれており、腐食のもととなります。
これらを除去するために、油抜きという作業を行う必要があります。
油抜きを行うことで、竹の緑色から白い色に変化し「白竹」と言われる、笛材に変化させることができます。
油抜き一つとっても先輩方が様々な方法を工夫されていますので、その中から自分でこれと思ったものをまとめていこうと思います。
まだまだ、更新されると思いますが、ひとまずこの手順がよいかなと。
11月ごろ
取る
- 水分を吸い上げなくなった冬の期間がよいとされる
節抜き
- 乾燥を促進するため、節を抜く
乾燥[1回目](約2ケ月)
- 約2ケ月間、天日干しで乾燥させる
- 先端を下にしておく(根っこから上に向かって水が流れる性質があるため)
1月(2か月後)
切断
油抜き
- 湿式(ゆでる)
- 目的:油脂成分の抽出・糖分の分解・虫の卵の死滅
- 方法:お湯でゆでる。苛性ソーダを使うのがよいらしいが取り扱いが難しいのでパイプマンで代用。
- メリット:大量に処理しやすい。
- デメリット:乾式に比べツヤが少なくなる(強度面では賛否あり)
- 乾式(あぶる)
- 目的:油脂成分の抽出・虫の卵の死滅
- 方法:火であぶり、浮いてきた油をふき取る。
- メリット:湿式に比べてツヤがでる
- デメリット:手間がかかる・場所が必要・大量処理には不向き・糖分の分解ができない
- 灰を使う
- 目的:油脂成分の抽出
- 方法:木を燃やした灰に水を入れたものを作り、竹に塗る
- メリット:灰があれば簡単
- デメリット:糖分の分解・虫の卵の死滅に対応できない
矯正[1回目]
- 数回に分けて矯正を実施
- 油抜きと同タイミングで実施
- 曲げるのは節。節を支点に曲げる。
- 繊維に熱を加えて膨張させておいて一気に潰して変形させる
- 急激に冷やさない(賛否あり)
乾燥[2回目](約2ケ月)
- 約2ケ月間、天日干しで乾燥させる
- 雨露に当てない(賛否ありだが、ツヤがなくなるため、雨や夜は入れたほうがよいと思う)
3月(2か月後)
矯正[2回目]
- 繊維に熱を加えて膨張させておいて一気に潰して変形させる
- 急激に冷やさない(賛否あり)
本乾燥(3年以上)
- 隙間風が直接当たらない小屋が望ましい
- マンション室内は極端に乾燥するためおすすめしない
- サイズ、質ごとで分けておく(ランク付け)
早速ですが、油抜きのゆでるところで、「パイプマンで代用」とありますが具体的には、
15Lくらいの水に、ルック 濃効パイプマン 450mlを1本入れて、沸騰させ、20分くらいゆでる?
こんな感じでしょうか、できました詳しく教えてください、宜しくお願い致します。
乾燥時の、「いかだ」の作り方(女竹同士の結び方)を教えていただいたきたいです。
なかなか上手くいきません…。