むーん。
オクターブ比の調整に悩みの日々です。
オクターブ比とは、
乙音・甲音の音高さの違いが2倍になっていればオクターブ比は2であるということ。
つまり、乙音のAが442Hzに対して、甲音のAは884Hzになるということですね。
乙音の1オクターブ分は指孔の位置や大きさで調整できるのですが、
2オクターブ目の甲音は息の入れ方を変えて、高さを変化させます。
篠笛の調律をしていると、
乙音でド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シがうまく合ったなぁーと思っても、
息の入れ方を変えて、甲音を出したら、
「ド・レ・ミはあってるんだけど、ファ・ソ・ラ・シだけ低い」とかいうことが起こるわけです。
まだまだ素人の僕なんかは、そもそもの息が一定していないもんですから、
吹くたびに変わったりして、さらにイライラが募るわけなんです。
その原因は、
女竹という天然素材を使用しているからにほかなりません。
竹を半分に割ると、一見同じ空間かと思いきや、様々なふくらみがあるようで、
ふくらみがあるということは、音の振動が変化するわけで、それがオクターブ比を狂わせるという訳です。
乙甲のオクターブ比は2が理想なので、Aの振動数を442Hzとすると、その2倍音は884hzとなります。
つまり、乙の音では女竹の中を一つの波が発生するのに対して、甲の音では2つの波ができるという訳です。
1つの波と2つの波では竹にあたる場所が違いますから、
ここにふくらみやへこみがあったりすると、オクターブ比がずれてくるという訳です。
ここまでが、いろいろとネットで調べまわって理解したオクターブ比について。
で、今作っている篠笛の問題は乙音は合わせたが、甲のファ・ソ・ラ・シが低いということです。
実は先に作っている程度は異なれ、2本も同様の状況。
何とかせねば先はありません。
そんな秘伝の内径処理方法を惜しげもなく公開していただいたのが、
落花生日記さん
大いに参考にさせていただき、内径処理をしましたが、いまいちフィットしない。
なぜなんだろう。
[腹部周辺を削るとピッチは下がり、節部周辺を削るとピッチは上がる]こういうことらしい
・円筒管内部の音圧は管の両端では常に節になっていて、管の中央では、基本音は腹、2倍音は節になっている。 ・節に当たる付近の内径を広げるとピッチは上がり、腹の付近の内径を広げるとピッチは下がわけである。 ・また逆に、節・腹に当たる部分の内径をそれぞれ狭くすると、全く逆の変化が現れる。 ・管の中央付近を広げれば、基本音のピッチは下がり、2倍音のピッチは上がる。 ・逆に管中央付近を狭めれば、基本音ではピッチが上がり、2倍音のピッチは下がる。 ・管の末端の内径を広くすると、そこは節だから基本音、2倍音ともにピッチが上がる。 ・末端を狭めると基本音、2倍音ともにピッチがさがる。
引用:落花生日記:http://blogs.yahoo.co.jp/tsykf880/31834668.html
結構、狭いエリアをピンポイントで削るようですね。
ちょっとアバウトすぎたかな。。。
こんなのもありました。
甲音では、唄口から反射板までの距離が長くなるにつれて、唄口に近い指孔ではどんどん音程が下がって行きます。
各指孔の音程 (管頭反射板の位置による影響)
おぅ!
これかもしれん。
まだ反射壁を固定していないので、こちらも試してみるとしましょう。