2月8日 20年来の仲間とスノーボードに行った。
昔は毎週のようにゲレンデに通っていたけども、今では年に1度行くかどうか。
今年は雪も少なく、未だクローズしているスキー場も多い。
そんな中、ゲレンデコンディションは決して良くないが、いつものメンバーと、いつものようにスノーボードを楽しみ、楽しい1日を過ごした。
2日目は僕たちのホームとも言えるゲレンデに行くことにする。
しかし、ゲレンデコンディションが良くなかったため午前中で終了することにした。
12時の少し手前。
「この1本を全て終えたら帰ろう」
そう言ってゲレンデを降り始めた。
過去何度も滑ったこのコース、面白いラインもおおよそ覚えている。
あと一息。
気持ちを整え、軽いギャップを抜けたその瞬間、視界が真っ暗になった。
そして、腕と足がバラバラと上空から降ってきた。
「やってしまった」
ひとまず呼吸はできる。よかった。
でも首から下は全く動かない。
これは、ひょっとするとひょっとするかもしれない。
後ろからチームの仲間がやってきた。
僕の異変に気づき、大丈夫か?と聞いてくる。
「首から下が動かない。レスキューを呼んでくれ」
仲間がどんどん集まり、てきぱきとやりとりをしてくれる。
こいつらといると、本当に安心だよな。
そんなことを思いながら、後はみんなに任せることにした。
どうやらレスキューが到着したようだ。
バタバタとしたやりとりが行われた後、突然、視界がグラリと動いた。
痛みなどは全くなく、そこには、意識しか存在していないかのように思えた。