UTMFボランティア後、何だかんだで山を走れてなかったので、箱根にトレイルランニングに行ってきました。
今回はかねてからチャレンジしたかった、伝説の大会、エンデュランス ラン ハコネ50Kのコースを狙います。
このコースは、
箱根外輪山を反時計回りして約1周。
芦ノ湖の南端で折り返し、芦ノ湖畔を北上し、外輪山中央にそびえ立つ神山を登って、
強羅を抜け彫刻の森博物館まで走ってゴールという約55kmのコースです。
大会では制限時間14時間。
スタートは6:00 箱根湯本。
第一関門13:00
第二関門17:00
となっており、当時の完走率は68%でした。
スタート6:00は前泊しなければ無理な行程です。
車で行けばいいけど、箱根周辺は駐車場が高い。
なら、小田原駅周辺で停めて箱根湯本まで電車で行けばどうだろうと探しました所、ありました。
24時間1000円のタイムズ(駅まで歩いて10分程度) 。
4時に起きて、車で小田原駅まで。
小田原駅から5:30の電車に乗って5:45に箱根湯本に着く予定が、出発遅れの為、到着が6:10になりました。
まぁ、合格点でしょう。
さて、ひとりハコネ50Kスタートです!
早朝の山は気持ちがいいですね。
気候もちょうどいい涼しさ。
新緑が身体に染みわたります。
朝イチの山は、先行する人がいなければ、蜘蛛の巣によく引っかかります。
これはこれで、朝の特典と考えましょう。
楽しんだもん勝ちです。
先を急ぎます。
過去、何度かこのコースを辿りましたが、今回気になったのがハエ(?) の多さ。
最終的に何匹のハエを食べた事か。
蚊柱のように固まっていれば避けれるのですが、結構、網羅的に存在しているので突入せざるを得ません。
口を開けて走ると飛び込んでくるので、最後は鼻呼吸だけで進みました。
ファーストフードの店員さんが口元につけているガードみたいなやつ、欲しいなぁと何度も思いました。
明星ケ岳、明神ケ岳を越え、金時山に近づく頃から暑さがこたえだしました。
暑くなると自然と心拍数も上がります。
金時山の登りから、すぐに心拍が上がるようになりました。
金時山茶屋でコーラ買うんだ!
それだけを望みにたんたんと歩みを進めます。
金時山茶屋に到着。
ここまで数人のハイカーしか見なかったので、いつものおばちゃんの顔が見れてホッと一息。
冷凍バナナをもらってコーラで復活。
いつもの一周コースならここで行程の半分なので、気持ちもゆったりなのですが、今回はまだまだ気を抜けません。
ここからは下り基調。
天気は雲ひとつない快晴。
富士山もきれいです。
雲がないと言うことは、放射冷却がありますので夜は少し冷えるかもしれません。
長尾山、乙女峠、丸岳、長尾峠、湖尻峠を越えます。
山アリ、谷アリ。
調子の浮沈を繰り返しながら歩みを進めていると、突然何かに引っ張られました。
!?
On!ノー
飛び出た枝がパンツに刺さっていました。
パンツにはざっくりと刺さっており、その下のCW-Xのハーフタイツにまで被害が及んでいます。
なんと、おまえもか。。。
ついに、僕の持つCW-Xには全て穴が空きましたorz。
しかし、太ももに穴が空かなかっただけ幸いでした。
いいように考えて、歩みを進めます。
毎回そうなのですが、このあたりでパフォーマンスが下がります。
途中の富士山が見える場所で大休憩をとることにしました。
ここで、おにぎりを食べた所、復活!
それまではジェルばっかりだったのですが、あらためて固形物のパワーを感じました。
今後は2時間に一回はおにぎりを食べようと思います。
その後、三国山を越え、山伏峠のレストハウスの自動販売機で1Lの給水(これまで500mlしか飲んでない)を行い、最後のおにぎりを食べてパワーアップ。
レストハウスでそばを食べるかどうか迷いましたが普通のそばセットが1200円と高く、やめておきました。
でも、ここで食べておくのが正解だった気がします。
その後、ひとりのトレイルランナーに抜かれ、海ノ平を越え、道の駅箱根峠に到着。
今までならここで終了ですが、今回はさらに走ります。
と、先に抜かされたランナーが道迷いの様子。
声をかけると、やはりロストしたとの事。
それもそのはず、この道の駅から関所南に抜ける旧街道の入り口はかなり分かりにくい場所にあります。
ロストの彼を案内して、しばらく一緒に走り、彼は関所跡の方のバス乗り場方面へ向かいました。
さて、ここからもうひとっ走りです。
少しロードを走って、芦ノ湖畔の林道へ入ります。
ここへは車は入れないようになっており、散策専用のコースとなっています。
適度なアップダウンと整備されたコース。
とても気持ちがよかったです。
グイグイ距離を重ね、、、と言いたい所ですが、この辺りからお腹が減ってきました。
あぁ、あの時そばを食べてれば。。。
時すでに遅しです。
お腹が減るとヒトはネガティブになるものです。
おにぎりもなく、あるのはジェルだけ。
始めは快調に走っていましたが、歩きも混じるようになり、最後は20歩走って、10歩歩くの繰り返しです。
気温も下がり、暮れつつある、だれもいないトレイルを黙々とひとり。
お腹が減りました。
ただ言える事は「走れば早く着く」と言うことです。
進むしかありません。
そして、この後、1437mの神山を登らなければなりません。
神山、登るべきか。
日は暮れると寒くなります。
そして、初めてのコース(山道) 。
ブログによると細くて荒れたコースのようです。
さらに、お腹が減りました。
どうするべきか。
装備は万端。
でも気持ちは折れ曲がってきています。
結局、大会ならまだしも、この条件で行くのは危険だと判断し、桃源台で終わる事にしました。
結果、10時間25分。
距離、43.28km。
獲得標高、2310m
無理は禁物です。
桃源台からバスに乗って箱根湯本まで戻り、まずは腹ごしらえ。
そして、かっぱ天国でひとっ風呂。
箱根湯本から電車に乗って小田原駅まで戻り、さらに松屋でカレーを食べました。
今回得たものは
•脚を温存して走る方法が分かった
•おにぎり必須
•爽健美茶うまい(飲みすぎる)
•ジェルは5個までならいける
•心肺の強度を上げる必要あり(泳ごう)
•登りの筋力アップ必須
•この時期の箱根はハエが多い
•小田原駅駐車で6:00スタート可能
皆様お誘い合わせの上、箱根へお越しください。
[sankakuten]