おんたけウルトラトレイル100km完走

2014おんたけウルトラトレイル
2014年7月19日・20日と実施されたOSJおんたけウルトラトレイル100kmに参加。
無事完走してきました。
タイムは15:25:03
自分の走力では良くて15時間30分と思っていたので大成功です。

完走後しばらくたち、いろいろと整理していた(筆不精なだけ)のですが、100kmという距離を感じさせない、よいトレイルレースだったと思います。
いくつかの反省点を除くことができれば、100マイルへの資格がもらえる14時間以内完走は可能だと感じます。

特に大きなポイントは「自分の分をわきまえる」ということかなと思います。

・補給・筋力・心肺力・夜間走・装備・登り・下り

いろいろと考えることはありますが、
自分の分をわきまえ、周りに流されず、自分の進む道をただひたすら、実直に歩みを進めること。
そうすれば100kmは到達できるのだと思います。

なかなか、面白い大会です。
チャレンジしたことのない方は、ぜひエントリーしてみてください。
OSJおんたけウルトラトレイル

完走ポイント

さて、完走に当たってのポイントをまとめておきたいと思います。
事前に寝られたこと
補給できたこと
トップスピードがあった→回復できたこと
HOKAだったこと
その後には、装備について費用について

事前に寝られたこと

0時からスタートするおんたけトレイルレースは夜が明けるまでの約4時間が眠気との勝負となります。
眠気にはめっぽう弱い僕は、いかに先に睡眠をとるかで頭を悩ましました。
おんたけウルトラトレイルでは選手が仮眠を取れるように、公民館を開放してくれています。
でも、僕にはここで寝られる自信がありません。
ならば車かテントが選択肢として挙がります。

天気が良いと車も蒸し風呂になるなぁ、そう思いましたが単純にテントを立てたいとの気持ちから、テント泊となりました。
おんたけのお宿

おんたけと言えばここ
会場についた時は雨。
ゆえに、涼しく4時間強の快適なテント睡眠をとることができました。

結果、大会中では全く眠気を感じることはありませんでした。
周りからは「眠くてフラフラだ」という声も聞こえました。
切り株に座って寝ている人やウトウトしながら進んでいる人もいました。
第一関門までの夜間走。大成功でした。

夜間走中、ぱらぱら降っていた雨も上がり、空を見上げると、星が出ていました。
月も雲に見え隠れしています。
試しにヘッドライトを消してみました。
後続のランナーのライトに道が照らされ、意外とよく見えます。
アスファルトや凹凸の少ないフラットな登りではヘッドライトを消すことで、動物になったかのような楽しさを感じました。
意外といいものです。

補給できたこと

補給も順調にとることができました。
実は、ジェルが苦手でした。
しかし、前回行った箱根トレイルで水で割ったらいけることが分かりました。
そこで、過去2回、買っては、なくしたソフトフラスクを再導入してみました。
ライムレモンのジェル7個分を入れて、水で割りました。
これが大正解。
合計15個以上のライムレモンジェルを飲みましたが気持ち悪くならず、ソフトフラスクもなくしませんでした。
問題は1個250円位するコストだけです(これだけで3750円もする・・・)。
2014おんたけウルトラトレイル

トップスピードがあった→回復できたこと

2014おんたけウルトラトレイル
第一関門を越えると徐々に夜が明けてきます。
道も見え、走りやすくなります。
夜間走での下りが順調であった流れで下りが絶好調でした。
どんどん抜かしているうちに、登りも走れるようになり、どんどん先行者を抜いくようになりました。
「ちょっと好調すぎやしないか?」
そう思った時、すでに遅し。

オーバーヒートになりました。
これは、過去何度かなったことがあるのですが、胸いっぱいになった感じで少ししか息が入らなくなる状態です。
オーバーペースを続けるとこういうことになり、その時は既に、ジ、エンド。
すぐには直らない経験があります。

走ろうにも息が浅く、すぐに、いっぱいいっぱいになり咳がでてしまい、走れません。
やばい。どうしよう。
しばらく仮眠でもしようか。

そんなこんなするうちにどんどんランナーに抜かれていきます。
何かないか。

そうだ。トップスピードがあった。

OSJの滝川さんが推奨していたトップスピード。試に2つだけ買っていたのです。
祈る気持ちで封を開け口に入れます。
力の具合が悪かったのか、高濃度の液体が喉を直撃、疲れているのに息もできないほどのむせ返りで、意識が飛びます。
喉が焼けた感じがします。
水を飲んでも流せません。
息がつらい。。。
そんなこんなで20分ほど格闘、10分休憩。

でも、なんだか落ち着いたなぁ。
ぼちぼち走り出すと、なんとオーバーヒートが収まっているではないですか。
呼吸も前のように楽になりました。
2014おんたけウルトラトレイル

これは、どう考えてもトップスピードの効果。
思わず「ありがとうございます」と声に出してしまうほどの感謝です。

後の第二関門でもトップスピードを投入。
かなりの効果が実感できた。

ただ、これ1個500円します。
OSJの滝川さんは3時間に1個とるのがよいと言っていました。

15時間分だと(45分にジェル1個・3時間にトップスピード1個)、
ジェル20個+トップスピード5個
費用:7500円

これをどう考えるかは、自分次第です。

HOKAだったこと

今回のトレイルで心掛けたのは
・登りはサクサク登る。下りは走る。
・心拍数160を超えない
・45分おきにジェルを取る
それだけです。

2014おんたけウルトラトレイル
スタートからのロードではペースが早く呑み込まれそうになりました。
「100kmなんだぞ」そう言い聞かせ、登りは歩き、自分のペースを貫き通しました。
1時間位すると案の定オーバーペースの人たちが既に落ちてきたのでこれは正解でした。

下りは得意のストックワークを駆使して、がんがん抜いていく。
でも、登りはがんがん抜かされますが、これは仕方がない。
僕は登りは苦手なのだから。ここで焦ると100kmは無理だ。
強い気持ちで、焦る心を制し続けます。

「登りはサクサク歩き。下りは走る」
そんなルールを終盤まで持ち続けられたのは、
ひとえにHOKAの厚底のおかげでした。

2014おんたけウルトラトレイル
おんたけの路面はガレガレのジープロードです。
2014おんたけウルトラトレイル
長い登りの後には、長い下りが続きます。

「登りはサクサク、下りは走る」そんなことを実直に続けていても、90kmくらいまでは全く足が痛くなりませんでした。

この辺りまでは「オレすげぇ。精神力強くなったんちゃう!?」と勘違いしておりました。

ところがその後、右足裏が痛くなってしまいました。
オレすげぇだった精神力なんてなんのその、一瞬にして歩きが入るようになりました。

つまり、足が痛くなかったから走れていただけのこと。
偉いのはHOKAでした。

装備について

2014おんたけウルトラトレイル
おんたけウルトラトレイルでは天然水エイドが充実しています。
この水がおいしくって、ボトル(368ml)に注ぎつつ進んでいたら、ハイドレーションに入れた水は飲みませんでした。
100kmをたった368mlのボトルでまかなえるなんて。
すごい大会です。

    ザック
    The North Face Martin Wing Pro
    ハイドレーション
    SALOMON ソフトリザーバー1.5
    ボトル
    simple ハイドレーション ボトル
    ソフトフラスク
    SALOMON ソフトフラスク500ml
    Hoka スティンソン EVO
    ストック
    Black Diamond ディスタンス
    ヘッドライト
    Black Diamond アイコン
    ヘッドライト予備
    Petzl e+LITE
    カッパ
    montbell トレントフライヤージャケット
    ウェア
    チームOSJタンクトップ
    インナーシャツ
    finetrack フラッドラッシュスキンメッシュ
    パンツ
    CW-X ハーフタイツ
    パンツ
    The North Face スワローテイル
    カーフガード
    CEP カーフスリーブ2.0
    靴下
    X-SOCKS ランパフォーマンス
    グローブ
    SALOMON XT WINGS 2 S-LAB
    ジェル
    パワーバー レモンライム 20個
    ドーピング的な
    パワーバー トップスピード 2個
    塩分補給
    ミドリ安全 塩熱サプリ

費用について

気になるおんたけウルトラトレイル一式の費用は約7万円(車・HOKA購入)
家庭不和の元ですorz

    高速代
    12,000円
    ガソリン代
    9,200円
    エントリー代
    10,000円
    ジェル(20個)
    5,000円
    トップスピード(2個)
    1,000円
    HOKA スティンソンEVO
    20,000円
    その他食費
    3,000円
    おみやげ
    5,000円

合計 65,200円

おぅぅぅぅ。

電車なら往復約26,000円。
高速・ガソリン代差し引きして考えると+5,000円
7万コース!

おんたけウルトラトレイルはエントリーフィーが安いので助かっていますが、いやはや。
大蔵省が許しません。

でも、行きたいんですよねぇ。。。

[sankakuten]

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