初めての丹沢。
鏑木毅著 全国トレランコースガイドのP70で紹介されている
「丹沢(大山)」のコースを走ってきました。
本には距離約27.7km、コースタイム6時間25分。
実際走ってみると、34.38km。8時間13分かかりました。
理由は走力不足をメインとして、
・渋沢駅から登山口の大倉まで走った
・落し物探索
・ヤビツ峠道迷い
・阿夫利神社寄り道
などでしょうか。
とはいえ、走力不足が主要因であることには変わりませんが。
渋沢駅から大倉登山口まで走りました(約4km・25分)
さて、今回初めて丹沢山系に登りました。
眺望が開けて気持ちのいい山ですね。
登山者も多く、何度も登りたくなる気持ちが分かります。
今回の最高峰は塔ノ岳(1491m)ですが、眼下に見える街の豆粒加減といったらたまりません。
塔ノ岳から烏尾山→三ノ塔→ヤビツ峠を経て、大山→浅間山→高取山→念仏山→吾妻山→鶴巻温泉へと駆け抜けます。
きついのはしょっぱなの登り。
そう、いきなり最高峰の塔ノ岳(1491m)に向けて直登するのです。
このルートを大倉尾根、通称、バカ尾根と言います。
なぜ、バカ尾根というかと調べると、
かつてはバカにだらだら登りの続く尾根じゃないかという意味だったようですが、今ではバカに階段が多いじゃないかという意味に変質した観があります
引用:尊仏山荘ホームページ
との事。
そう、階段バカりなのです。
僕のペースで所要2時間・7km。ひたすら登ります。
でも、登ってしまえばこっちのもの。
後は下り基調のコース。
眼下に望む豆粒な街を堪能しながら、徐々に標高を下げていきます。
振り返れば自分の走った山々が見えるのがテンションをあげてくれます。
箱根もそうなのですが、より標高が高く急峻な山が多いので「これを走ったオレスゲェ!」と自分を褒めてあげる事というのは励みになります。
ヤビツ峠に出るまでは、ヤセ尾根、ガレ場、クサリ場もありアドベンチャー的にも楽しめます。
しかし、見通しの悪いシングルトラックも多く、登山者が多いので走行には特に注意が必要です。
「登り優先」「落石させない」は最低限のマナーですね。
また、石がごろごろしている場所が多いので靴底は厚めのものがよさそうです。
僕はいつものLA SPORTIVA CROSSLITE。
ちょっと突き上げがきつかったのでインソールなどの工夫も考えようと思います。
今回重宝したのが「iPhone版 山と高原地図」。
山では紙版を持っているのですが、取り出して、折りたたんでしまうのが正直面倒くさい。
マップケースというのも手ですが、メジャー山では標識が充実しているのでそこまで出しておく必要性も感じません。
また、会社で地図を見たい時にも若人の多いIT系企業では「地図持ってるー」と
変人扱いされるのも極力避けたいものです(実はこれがもっとも大きな原因ですが)。
ということで、iPhone版 山と高原地図をダウンロードしました。
1地図450円。紙版は900円であることを考えると妥当な値段です。
が、特筆すべきはGPS機能。
街でしか使えないGoogleMapではなく、
登山家御用達の山と高原地図に
iPhone版 山と高原地図の「現在地」ボタンを押すと、
今いる位置がマークされます。
さらに、向かっている方向も分かります。
僕の使った限りでは、電波が県外になっていても正確にGPS位置が表示されていました。
なにげなく使った「現在位置」機能。
改めて見直すと、これはすごい!
完全な登山用GPS端末です。
かさばる山地図を持たなくとも、ばさばさ広げなくとも、コンパスでクロスベアリングしなくとも、
高価なGPS端末を買わなくとも、iPhoneが行くべき道を示してくれます。
ビバiPhone!
当然、山に行く以上iPhone故障に備えて紙地図とコンパス。そしてそれを活用できるスキルは必須ですが、
トレイルランニングというタイムを競う競技をしている人にとってはとても役に立つツールであると思います。
問題は充電。防水、そして氷点下。
僕はラン記録用にRunkeeperを使っていることもあって小型の充電器を携帯しています。
7時間くらいでiPhone5の充電が切れそうになるので充電器を接続します。
防水についてはトレラン用に使いやすいようにケース他考えてみようと思います。
氷点下での使用はないですが、アプリレビューによるとiPhone自体が動かなくなるとの事。
それは仕方がないです。
今回の丹沢トレイルランニングでは得たものたくさん。
失ったものは、金曜日に買って初使用のジェルソフトケース(2,100円)。
総じてよいトレイルランニングでした。